まめちの本棚

自分が「面白い」「皆さんに知ってほしい」と感じたことを書き記すブログです。※投稿内容は個人的な意見の表明に過ぎず、所属する組織の見解を反映するものでは一切ありません。

金融関連のオススメ本(1.ドキュメンタリー・小説編)

先日の三文会の飲み会で、

「金融関連のオススメ本って何かないの?」

という話になったため、何点か「これは良かった!」という金融本をご紹介させていただきます。

【ドキュメンタリー】

『マネー革命』シリーズは、僕が金融業界に興味を持つきっかけとなった本です。

それまで「金融=銀行の支店の窓口業務」くらいにしか捉えていなかった僕の金融に対する認識を一変させた本です。取材自体は今から10年ほど前になされたもので話の内容は少し古いですが、金融が今や現代社会にとって必要不可欠なものであり、金融の知識が必要とされるフィールドがいかに多岐に渡っているかを認識することができました。

「取材当初は金融の『き』の字も知らない素人集団」であった取材班が作成した、という触れ込み通り、金融に関して何の知識もない人でも解りやすく、金融についての理解を深めることができ、入門書としては最適だと思います。

NHKスペシャル マネー革命〈第1巻〉巨大ヘッジファンドの攻防 (NHKライブラリー)NHKスペシャル マネー革命〈第1巻〉巨大ヘッジファンドの攻防 (NHKライブラリー)
(2007/01)
相田 洋宮本 祥子

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NHKスペシャル マネー革命〈第2巻〉金融工学の旗手たち (NHKライブラリー)NHKスペシャル マネー革命〈第2巻〉金融工学の旗手たち (NHKライブラリー)
(2007/02)
相田 洋茂田 喜郎

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NHKスペシャル マネー革命〈第3巻〉リスクが地球を駆けめぐる (NHKライブラリー)NHKスペシャル マネー革命〈第3巻〉リスクが地球を駆けめぐる (NHKライブラリー)
(2007/03)
相田 洋藤波 重成

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『マネー革命』でも取り上げられるヘッジファンドLTCMの栄光と挫折を描いた物語です。LTCMは1997年にスウェーデン銀行賞(ノーベル経済学賞)を受賞したマイロン・ショールズらを取締役に迎えて開設されたヘッジファンドで、「ドリームチーム」ともてはやされ数多くの大手金融機関や個人投資家から多額の資金を運用していました。

高度な金融工学の知識を駆使して多額の資金を運用していたLTCMですが、「ロシア国債債務不履行」という定量化できないリスクの出現により破綻の危機に瀕します。その取引規模の大きさから、LTCMをもし破綻させると大規模な金融危機に発展しかねないとの危惧から、LTCMに融資していた15の銀行がFRBのイニシアチブにより救済を行うという異例の事態にまで発展しました。

金融工学が上手く機能しなかったために危機を招いた、という点においては、LTCMの騒動から約10年たった昨今のサブプライム騒動と構造が非常に良く似ています。

最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)
(2005/11)
ロジャー ローウェンスタイン

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こちらは金融というよりは企業経営やコンプライアンスの話に近くなると思いますが、「価値とは何か」「企業とはどうあるべきか」というテーマについて考える一助となると思います。人間の欲望や業の深さを思い知らされます。

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)
(2004/08)
黒木 亮

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エンロン関連ですと、こちらの映画もお勧めです。

TSUTAYAに置いてあると思います。

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版 [DVD]エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版 [DVD]
(2007/05/25)
エンロン社員:ケン・レイ(元CEO) ジェフ・スキリング(元CEO) アンディ・ファストウ(元CFO)

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こちらはみずほフィナンシャルグループ成立に至るまでの内幕を書いた話。カラーや風土のちがう企業どうしを合併させるということがいかに大変な作業かがよくわかります。

巨大銀行沈没―みずほ危機の検証 (新潮文庫)巨大銀行沈没―みずほ危機の検証 (新潮文庫)
(2006/03)
須田 慎一郎

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