【エッセイ】「仕振り」という言葉
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銀行出身の上司が、「仕振り」という言葉を職場で使っているのを横で見ていて、
そういえば「仕振り」って銀行ジャーゴンだよなぁ・・・と思いググってみたところ、
4年前の自分のツイートが出てきたので懐かしい気持ちになった。
銀行員は「仕振」(しぶり)という言葉を使う。約束の時間を守るか、期限通りに必要書類を提出するか、言葉遣いは丁寧か、等といった顧客の定性的な側面を評価するために用いる言葉だ。あまりにも仕振が悪い、と評価されると、どれだけ定量面では良好な属性の顧客であっても取引を断ることがある。
— まめち (@m0mech1_t) 2012年7月11日
自画自賛ながら、割と的確な定義であると思う(笑)
「仕振り」の意味を、もう少し簡潔に表すならば、
「一般常識やビジネスマナー」
といったところだろうか。
なお、「デジタル大辞泉」の定義では、
し‐ぶり【仕振り/▽為振り】
物事をする仕方。やりかた。しぐあい。「話の―が堂に入っている」
とされている。
https://kotobank.jp/word/%E4%BB%95%E6%8C%AF%E3%82%8A-523281
「物事をする仕方」という意味合いが転じて、ビジネスマナーに忠実、という意味になったのだろうか。
この「仕振り」という言葉は割と便利で、つい使ってしまいがちなのだが、
こういった、共通了解がなされていない言葉を使うと、思わぬ間違いが起こりかねないので、
十分注意しなければならない、と思う。
(あえて真意をぼかしたい場合は別として)
ビジネスの世界では、齟齬がなるべく生じにくい言葉遣いを行うことが大原則であろう。
・・・という、教科書的な結論に落ち着いてしまった。
以上、意味の定まっていない言葉を使うことはビジネス上「仕振りが悪い」というお話でした。