まめちの本棚

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【美術館】山岸涼子展を見学してきました

弥生美術館にて開催されている、山岸涼子展を観に行ってきました。

中学生の頃、家にあった『日出処の天子』を読んでからというもの、中学生~大学生時代にかけて山岸氏の作品を愛読してきました。


漫画家の原画展には何回か行ったことがあるのですが、どの展覧会においても、原画が放つ雰囲気というかオーラのようなものに圧倒されます。印刷される過程で抜け落ちる情報量が多いせいでしょうか。


山岸氏の画風はその緻密な描写と繊細なタッチが特徴ですが、今回は原画を間近に観察することで、その技巧の豊かさを十分に堪能することができました。ものすごい集中力と情熱がないと、あれほど緻密な絵柄を描くことはできないでしょう。


初期の絵柄はミュシャやガレといったアール・ヌーヴォーの影響を受けていること、

途中で何回か訪れたスランプを乗り越え、現在まで漫画家を続けていることが紹介されており、

色々と発見がありました。


山岸氏ファンはぜひ訪れておくべきだと言えましょう。

12月25日まで開催しているそうです。



なお、「日出処の天子」の書評は「アンサイクロペディア」のそれが秀逸です。

【蛇足】
山岸氏の著作は今後いくつか紹介したいのですが、
少年少女の心の闇をえぐる作品が多く、メンタルが不安定な人にはあまりお勧めできないものも多くあります。そういうドロドロした作風が彼女の作品の魅力なんですけどね。