確定申告は特殊な経験か?「権利の上に眠る者」について考える
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こんばんは。
ここ2週間ほど、スケジュール管理の甘さもあり、ずっとバタバタしていましたが、
金曜日は有休を取り、金・土・日と実家で静養していました。
実家は滋賀県の田舎であり、好きな本を読んだり映画を観たりしてダラダラと過ごしていました。
こういう休日の過ごし方も良いものです。
さて、今回は確定申告と税金について。
みなさん、確定申告はもう済ませましたか?
私は1月過ぎに半日ほどで申告書を書きあげ、税務署宛郵送しました
(私の場合は還付を受けるだけなので、1月中に申告可能なのです)。
先日、友人に「確定申告もう終わった?」という話題を振ったところ、
「確定申告?するわけないじゃん。大腿、俺そんなに稼いでいないし。お前そんなに金持ちなの?」
という返事が返ってきて驚きました。
「たしかに給与収入が2,000万円以上ある場合や、二つ以上の事業所から給与収入がある場合は確定申告の必要性が生じることもあるけど、私そんなにお給料貰ってないよ(笑)
ふるさと納税とか、株で損した赤字の繰越とか、あと去年会社辞めたから、その退職所得の申告とかだよ」
「ふーん、ふるさと納税は興味あるけど、確定申告しないといけないのか。何だか面倒臭そうだからやりたくないなぁ」
「ふるさと納税も『ワンストップ特例』を申し込めば、条件付きだけど確定申告しなくて済むよ」
…云々という話をしていたのですが、やはり気になったのは、
「確定申告をするのは特殊なケース」という認識を友人を持っていた、ということです。
確かに、先述したように一定の要件を満たさなければ、サラリーマンは確定申告をする必要はありません。
もっとも、住宅ローンを組んだり、自分や家族が高額の医療費を支払ったりした場合など、一定の条件を満たせば確定申告をすることで所得税が戻ってくる場合がありますが、この場合も確定申告は義務ではなく、権利の行使にすぎないことが多いです。
「権利の上に眠るものは保護に値せず」という法理があります。
「たとえ権利が与えられていても、自ら能動的に行使しなければ、その権利を享受することはできない」という意味だったと思います。住宅ローン控除など、「申告すれば還付を受けられるけど、何もしなければ税金は戻ってこないケース」はこれに当てはまると言えましょう。
せっかく付与されているのにも関わらず、「面倒臭いから」という理由で放置している権利って、税金に限らず色々と多いのではないでしょうか。サラリーマンの場合、有休休暇なんかもそうだと思います。
「面倒臭い」ことを理由に権利を行使をしないのはその人の自由でありますが、
「えいやっ」と勢いでやってみると、意外に簡単な手続きで済んだり、少なくない経済的メリットを得ることがあります。
自分の周りに、放置している「権利」はありませんか?
今日はこの辺で。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
※本稿で述べた税務上の見解には誤りを含む可能性があります。
税務上の手続きを行う際、不明な点がある場合は税理士など専門家に必ず照会してください。