【ストレスコントロール】心の「債務者区分」
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こんばんは。まめちです。
人にされた酷いことは割と覚えてるほうです。
今晩は大きな仕事が一段落つき、友人との会食を楽しんだ帰り道に、うっとうしいオッサンから無遠慮なメッセージが届いたことから気分を害してしまいました。
帰り道、いかにしてこの手のデリカシーのない人間から投げかけられる言葉に傷つかないで済むか、について考えていたのですが、銀行会計にある「債務者区分」と「引当」という概念が応用できそうだ、と思ったのでここに書き記すことにします。
概要を述べると、知人・友人・上司・同僚・親族…など、自分と関係ある人ごとに「債務者区分」を設定し、必要に応じて「心の引当を積む」というものです。
「債務者区分」「引当」とは
「債務者区分」「引当」とは何かを説明します。
債務者区分とは、ざっくりいうと銀行が融資先ごとに個別に設定している、「お金を返してくれそうな確実性に基づいた区分」のことです。
その区分は当局が決めており、
「正常先」「要注意先」「要管理先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」
の6種類に分けられます。後のほうに行くほど、その融資先がお金を返せなくなる可能性が高まります。
銀行は、債務者区分ごとに融資した債権がいくらあるかを定期的に集計し、それに応じた「引当金」を計上します。
「引当を計上する」とは、帰ってこなくなるかもしれないお金を予め決算書に「損」として計上することです。各「債務者区分」ごとに、返ってこなくなるお金の額は、それまでの貸し倒れ実績に基づき統計的に予測できます。
その期待値に貸出金額をかけたお金を引当金として予め損として計上するのです(厳密にはもうちょっと複雑な会計処理をするのですが、ざっくり言うとこういうイメージです)。
ここで大事なのは、「債務者区分ごとに、『この程度の損は発生する可能性がある』と事前に見積もっておく」という発想です。
人間関係を「区分」する
で、私のアイデアですが、
自分の交友関係についてもこの「債務者区分」を実施し、それに応じた「引当」を積む、というものです。
ふつう、交友関係のある大多数の人は(普通の銀行がそうであるように)「正常先」に分類されると思うのですが、どうしても苦手だけど付き合わざるを得ない人っていると思います。
そういう人は、「付き合うことのイヤさ加減」に応じて、「心の債務者区分」を設定するんですね。
Aさんは要注意先、Bさんは破綻懸念先…というように。
区分が終わったら、次はその人ごとに「心の引当」を積みます。
債務者区分に応じて、「これだけ嫌なことを言われてもいいようにしよう」という覚悟、と言い換えられるかもしれません。
そうすると、イヤなことを言われても、
「あ、引き当ての範囲内で収まったからよしとしよう」とか、
「やっぱり我慢がならないから、債務者区分を1ランク落として引き当てを多く積もう」
などという対処ができますよね。そうすると、多少は腹の立つ度合いや傷つき度合いも減るのではないでしょうか。
それでも我慢できない人はどうするのかって?
その場合は、人間関係を切る(最終処理・償却)しかないですね…
お後がよろしいようで。