【2016年度】女子会()の課題図書を振り返る
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前回に引き続き、2016年中に女子会()にて読んだ本をご紹介します。
※引用欄はAmazonに登録されている内容紹介文です。
- 9月17日~12月3日『左遷論ー組織の論理、個人の心理』
- 6月4日~8月7日『ナニワ金融道』
- 4月3日~5月21日『稟議と根回し』
- 2月13日~3月21日『折れたレールーイギリス国鉄民営化の失敗』
- その時、線路は300の破片に砕け散った! 英国国鉄の分割民営化の破綻-それは象徴的な出来事だった。膨大な調査によってその内幕を暴く、スリリングなドキュメント。
- 1月16日~2月6日『「学力」の経済学』
2017年度の課題図書はこちら:
9月17日~12月3日『左遷論ー組織の論理、個人の心理』
左遷という言葉は「低い役職・地位に落とすこと」の意味で広く用いられる。当人にとって不本意で、理不尽と思える人事も、組織の論理からすれば筋が通っている場合は少なくない。人は誰しも自分を高めに評価し、客観視は難しいという側面もある。本書では左遷のメカニズムを、長期安定雇用、年次別一括管理、年功的な人事評価といった日本独自の雇用慣行から分析。組織で働く個人がどう対処すべきかも具体的に提言する。
『稟議と根回し』が好評だったため、日本型人事制度をもう少し掘り下げて知りたい、という問題意識から本書を選定しました。前職(銀行)で自分が受けた人事上の処遇についてある程度納得ができました。仲間内でも好評でした。
6月4日~8月7日『ナニワ金融道』
銀行マンでこれを読まないヤツはモグリだ、と言われるほど有名な本書。金融関連以外の人が読むとあまりのエグさに食傷気味だったようで、その反応が興味深かったです。
4月3日~5月21日『稟議と根回し』
日本型マネジメントの根幹をなす「稟議」と「根回し」の要諦を解説した書籍。バブル前夜の、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と謳われた当時の日本のイケイケ度合いが伝わってきます。
この本を読んだ頃に新人だった人が、現代日本のトップマネジメント層に位置していることは留意しておくべきだと思います。
2月13日~3月21日『折れたレールーイギリス国鉄民営化の失敗』
- 作者: クリスチャンウルマー,Christian Wolmar,坂本憲一
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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その時、線路は300の破片に砕け散った! 英国国鉄の分割民営化の破綻-それは象徴的な出来事だった。膨大な調査によってその内幕を暴く、スリリングなドキュメント。
鉄道会社勤務の友人が紹介してくれた本。民営化といえば良いことづくめ、のような印象がありましたが、英国の場合は、国鉄が数々の会社に分社化されたことでこれまで綿密に行われていた「擦り合わせ」が機能しなくなり、重大な事故を招く遠因になった、と本書は論じています。神の見えざる手が常に正しいとは限らない、という教訓を教えてくれた印象深い本です。
1月16日~2月6日『「学力」の経済学』
巷間で「効果がある」とされる教育政策について、多種多様なデータをもとに論じたユニークな本です。教育の世界に経済学の知見を持ち込むのは有意義である一方、教育界の人はこのような論法は嫌いだろうな、という印象を抱きました。
(続きます)