まめちの本棚

Twitterで書ききれない話題をこちらに纏めています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

【日経新聞評】『ウシジマくん』『カイジ』は金融教育向きか?-やっぱり『ナニワ金融道』でしょう

2016年10月31日の日経新聞の連載「読む!ヒント」に 「お金を語ろう、考えよう」 というタイトルの記事が載っており、 興味を覚えて読んだところ、少し違和感を覚えたのでブログを書きました。 本文中に 『若い世代がお金に意識を向けるきっかけとして、例え…

【書評】佐藤優『インテリジェンス人生相談』シリーズ

今回紹介する『インテリジェンス人生相談』シリーズは、週刊『SPA!』の連載「佐藤優のインテリジェンス人生相談」に寄せられた相談内容を編集したものです。 ※タイトルに『インテリジェンス人生相談』という語句は含まれていませんが、同様の趣旨の書籍であ…

【登山】八海山屏風道ルート ~秋の訪れを楽しむ

10月15日に、山仲間と2人で八海山に登ってきました。 今回登るのは「屏風道ルート」という破線ルート(難易度がやや高い、一般向けではないルート)です。 鎖や岩場が連続する難しいルートと聞いていたので少し身構えていましたが、実際はさほど難しくもない…

【書評】『残念な旅客機たち』

何事につけても、成功者の語りから得られることは少なく、失敗経験から得られる学びは大きいものです。 『残念な旅客機たち』というタイトルからは、そのような有益な学びが得られそうな雰囲気が漂ういいタイトルだと思います。 本書を一読して認識したこと…

【書評】國重惇史『住友銀行秘史』~プロローグ

ツイッター金融クラスタ・不動産クラスタを中心に話題になっている『住友銀行秘史』。 その余りにもエグい内容から「おなかいっぱい」「胸やけする」などの読後感を持つ人が続出しています。私も同感です。 内容については、既にツイッタラー諸賢のつぶやき…

【書評】『金融リスク管理を変えた10大事件』藤井健司

・VaRを用いたリスク管理 ・BCPプランの策定 ・金融商品を販売する上での「適合性原則」 ・レピュテーショナルリスクの管理 ・フロント部門とリスク管理部門の分離 …といったリスク管理手法やリスク管理体制は、2009年に金融業界に入った私にとっては「当た…

【書評】山岳写真の技術書2冊

(まだまだ未熟ですが)山岳写真の技術を身に着ける上で参考になった本をご紹介します。 白籏史朗『白籏史朗の山岳写真撮影テクニック』 構図の構成方法、f値や絞りの関係、露出のコントロール、光の捉え方・・・など、山岳写真を撮影するのに必要となる知識…

【美術館】山岸涼子展を見学してきました

弥生美術館にて開催されている、山岸涼子展を観に行ってきました。 中学生の頃、家にあった『日出処の天子』を読んでからというもの、中学生~大学生時代にかけて山岸氏の作品を愛読してきました。 漫画家の原画展には何回か行ったことがあるのですが、どの…

【山行記録】奥穂高周遊~台風一過の好天を愉しむ(3日目)

3日目も周囲が身支度する音で目が覚める。 時間は4時半くらい。 朝食まですることがないので、写真を撮るために外に出る。 8月といえども、標高3,000メートル近い高所の朝は寒い。 雲海の彼方に浮かぶ八ヶ岳 ご来光。新しい一日が始まる。 朝焼けが雲を金色…

【書評】『ボーイング747を創った男たち』クライヴ・アーヴィング

ジャンボジェットの愛称で親しまれるボーイング747は、1969年に初飛行してからというもの、半世紀近くが経った今でも世界中の空を飛びまわっている。あのずんぐりむっくりした独特のフォルムに愛着を持っている方は多いのではないだろうか。僕もその一人であ…

【山行記録】奥穂高周遊~台風一過の好天を愉しむ(2日目)

4時半すぎ、周囲が身支度を始める物音で目が覚めた。 まだ辺りは薄暗いが、ヘッドランプを付けて準備をするパーティーが何組かいる。 奥穂から西穂に抜けるのだろうか? 西穂~奥穂縦走は、昨年の7月に計画し、途中まで歩みを進めたのだが、悪天候から西穂高…

【山行記録】奥穂高周遊~台風一過の好天を愉しむ(1日目)

8月31日から9月2日にかけて、奥穂高岳に登った。 仕事が立て込んでいて疲れていることもあり、テント泊ではなく2泊とも小屋泊まりの大名山行を決め込むことにした。 1日目: バスタ新宿から上高地までの直行バスに乗り込む。 上高地までは約5時間。 ツイッタ…

【エッセイ】「仕振り」という言葉

銀行出身の上司が、「仕振り」という言葉を職場で使っているのを横で見ていて、 そういえば「仕振り」って銀行ジャーゴンだよなぁ・・・と思いググってみたところ、 4年前の自分のツイートが出てきたので懐かしい気持ちになった。 銀行員は「仕振」(しぶり…