「まめちの本棚」今週の記事まとめ(4/17~4/23)
こんにちは、まめちです。
今週中に書いた記事をまとめてご案内します。
今週も、1日1記事のペースでブログを更新しています。仕事で忙しい毎日ですが、ブログを書くのがいい気分転換になっています。今後もボチボチ続けていくつもりですので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
今週の記事は下記の通りです。並びは人気のある順番です。
◆Kindleで大幅値下げ中の、100円シリーズ本が秀逸なのでご紹介します。
※なお、本セールは2017年4月23日現在終了しています。
◆東京都美術館で開催中!ブリューゲル「バベルの塔」展を観てきたよ
※この関連ツイートが人気でした。
#こんなバベルの塔は嫌だ pic.twitter.com/xIULkvoRVK
— まめち (@m0mch1) 2017年4月18日
※こちらの関連記事もどうぞ。
◆ゲーミングマウスを導入してみた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。
ゲーミングマウスを導入してみた。
こんにちは、まめちです。
先日キーボードを交換したのに続き、マウスも買い換えました。
今回購入したのは、ロジクールのゲーミングマウス「G300S」です。
LOGICOOL オプティカル ゲーミングマウス G300s
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2015/03/06
- メディア: Personal Computers
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今まで「有線式マウスはコードが鬱陶しい」という理由で、ワイヤレスマウスを使っていたのですが、ワイヤレスマウスは「電池を内蔵する分、重くなる」という欠点があるんですよね。 また、ワイヤレスマウスはポインタの精度がいま一つなのもストレスフルでした。
今回キーボードも買い換えたことだし…ということで、マウスも見直すことにしたわけです。
友人の薦めもあり、通常のオフィスユースなデザインのマウスではなく、ゲーミングマウスを買ってみました。
感想
買って正解でした!
利点を箇条書きにすると、こんな感じです。
- マウスが軽くなったので、手首が疲れなくなった
- ポインタの位置合わせが正確になった
- ブラウザの「進む」「戻る」を人差し指一本で操作できるようになった
マウスパッドもついでに買いましたが、こちらもいい買い物になりました。
Logicool ロジクール G240t クロス ゲーミング マウスパッド
- 出版社/メーカー: ロジクール
- 発売日: 2016/04/01
- メディア: Personal Computers
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マウスパッドの導入により、
- 非常にスムースにマウスを操作できるようになったこと
- 適度な柔らかさが手首に心地よいこと
という利点が追加され、キーボードと相まって非常に快適なPC環境が構築できました。
マウスとマウスパッド、2つ合わせて約5,000円と、リーズナブルな価格でいい投資ができたと思います。
皆さんも、自分に合うマウスやキーボードを色々検討してみてはいかがでしょう。きっと期待以上の満足度が得られると思います。
◆関連記事
今日はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
『ピープルウェア』にみる人間観~人は本質的に怠惰な存在か
こんにちは、まめちです。
今日は『ピープルウェア』という本の話をします。
◆トム・デマルコ、ティモシー・リスター『ピープルウェア』
最近、1週間に1章くらいのペースで、女子会()で本書を輪読しています。
本書は、本来はプログラマやSEのプロジェクト・マネジメントのための本なのですが、ホワイトカラーの職業一般に共通する知見が多く、大変勉強になります。
そんな本書を読んでいて、ちょっと思ったことを書きます。
『ピープルウェア』の人間観
本書には、
「担当者をあれこれとせき立てて、働かせることはできても、創造的で、工夫に富み、思慮深い仕事はさせられない」(P8)
「(部下を)信頼して仕事につけたからには、その人から自分(管理者)を守る手段を講じる必要はない。すべての部下は信頼できる仕事をしているのだ。信頼できず自主性を与えられないような人は、管理者の役には立たない」(P187)
…などの記述があり、
「人間は、特段管理をしなくても、自発的に、誠実に職務を果たそうとする。それが人間の天分である」
という著者の人間観を見て取ることができます。人間の自由を尊重した、性善説的な人間観といえるでしょう。
一方で、『証券会社の「儲け」の構造』というテキストがあります。
◆三田哉『証券会社の「儲け」の構造』
本書は、本来は証券会社が手掛けるビジネス(のほんの一部)を解説した書物なのですが、たまに描かれる証券会社の職場の雰囲気の描写が非常に参考になります。なかでも、部下を「詰める」管理、すなわち絶え間なくプレッシャーを与えつづけ、会社が示すノルマを達成するように仕向ける管理手法を導入している背景を説明しています。
それは、
「人間は安きに流れる生き物である。ゆえに、常に重圧を与え続けないと必ずサボる」
というものです。この考え方は、『ピープルウェア』の推奨する「自由主義的・性善説的な人間観」と対極をなす「権威主義的・性悪説的人間観」といえるでしょう。
性善説vs性悪説
部下の管理手法として、優れているのはどちらでしょうか?
これは組織の形態やカルチャーによって多種多様であり、正解の出ない論争なのかなという気がします。
営業の仕事もプログラマの仕事も経験したことのある私の経験からすると、『ピープルウェア』の推奨する自由主義・性善説的な組織カルチャーのほうが望ましい気がしますが、
いざ管理する側にまわると、権威主義的・性悪説的人間観に基づいたマネジメントをするかもしれません。
ただ、「自分がされて嫌なことを人にするな」という自らの行動原則に照らすと、いつか部下を持った時は『ピープルウェア』的な、部下の自主性を最大限に尊重したマネジメントをしたいと思います。
◆関連文献:
◆トム・デマルコ他『アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン』
アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン
- 作者: トム・デマルコ,ピーター・フルシュカ,ティム・リスター,スティーブ・マクメナミン,ジェームズ・ロバートソン,スザンヌ・ロバートソン,伊豆原弓
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◆マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
◆関連ツイート
仕事を選ぶ際は、仕事内容で選ぶのではなく、「どちらのタイプが自分に向いているか」を考えたうえで、まず組織内容の吟味・検討から始めたほうがいいのかもしれない。 https://t.co/nqLZ9FuYNm
— まめち (@m0mch1) 2017年4月20日
今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
青年将校と「純粋まっすぐ君」
こんにちは。まめちです。
昨日「終戦の詔書」と「日本のいちばん長い日」の話をしたので、それに関連して軽く書きます。
『日本のいちばん長い日』では、終戦の閣議決定を覆すため、また「終戦の詔書」を録音したレコードを奪取するため、首相官邸や皇居などを襲撃する軍人の姿が描かれます。なかでも、ファナティックな純真さを背景に暴挙に及ぶ青年将校の姿が強く印象付けられます。
本書における「青年将校の純粋さ」に対する著者の目線は冷ややかで、まるで世間知らずの若者を突き放すようです。
漫画家の小林よしのり氏は、オウム真理教の教理を盲信し、反社会的行動を教理を根拠に正当化する若者のことを「純粋まっすぐ君」と評しましたが、一部の血気にはやる青年将校が採ったクーデターや玉音版の奪取という暴挙は、オウムの若者(古くは過激派学生)と似ています。
この「血気に任せて突っ走るあまり破滅的な最後を迎える若者」「そのような若者を『動機の純粋さ』から賞賛する態度」の期限は、江戸時代の陽明学に遡るそうです。
『動機さえ純粋であれば許される』という態度は、よく考えてみるときわめてはた迷惑かつ非合理的でありますが、こういう心情を賞賛するメンタリティは日本人の心のどこかに眠っている気がします。
今日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献:
◆小島毅『近代日本の陽明学』
◆山本直樹『レッド 1969~1972』
「終戦の勅書」を観に行ったお話。
こんにちは、まめちです。
「印象に残っている展覧会」の話です。
「終戦の勅書」御署名原本
竹橋にある国立公文書館で去年(2016年)の5月に実施されていた、「終戦の詔書」の現物展示が、直近観た展覧会としてはもっとも印象に残っています。
「終戦の詔書」とは
「終戦の詔書」は、ポツダム宣言を受諾し太平洋戦争を終結させることを表明した文書です。これを昭和天皇が読み上げたものが「玉音放送」として録音され、1945年8月15日正午にラジオを通して国内外の国民に向けて放送されました。
昭和天皇や閣僚たちが御前会議において降伏を決意し、玉音放送がなされるまでの24時間は、半藤一利により『日本のいちばん長い日』というタイトルでノンフィクション書籍としてまとめられ、のちに岡本喜八監督による同名の映画が製作されています。
私の好きなシーン
私はこの映画が非常に好きで、何度も観返しているのですが、中でもこの「終戦の詔書」を清書するシーンが一番好きです。
「詔書」は、本来ならば閣議決定を待ってから浄書されるのが普通です。しかし今回は、時間的余裕がなく閣議決定と並行して浄書が進められました。浄書の途中、何回か文言の修正が入り、書き直す余裕がなかったため、紙を削ったり、括弧を用いて字句を書き足すという方法がとられました。
第2項より。
「戰局必スシモ好轉セス」「敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ」が訂正箇所
普通なら「ありえないこと」
大企業や官公庁にお勤めの方ならわかると思いますが、今後何十年にわたって、組織による意思決定の証しとして保存される文章を修正する際、「上から紙を貼る」「括弧を用いて訂正する」ということは、基本的にはありえないことです。国家の意思決定を示す文章であらば猶更でしょう。それだけに、事態がいかに逼迫していたかを、この文書は雄弁に物語るのです。
そんな「歴史の生き証人」たる詔書の実物がガラスケース越しに自分の眼前にあることに深い感動を覚えました。「歴史」そのものと対峙している、という感慨です。また、そのような機会に巡り合えたらいいな、と思っています。
参考文献
◆『日本のいちばん長い日』Kindle版
今日はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。