まめちの本棚

Twitterで書ききれない話題をこちらに纏めています。

婚活で役に立った本4冊をご紹介します。

こんにちは、まめちです。

ようやく婚活が終わったので、婚活で経験したことなどをボチボチ書いていこうと思います。

第1弾として、「婚活をする上で役に立った書籍」を紹介します。

まずは婚活の準備を整える

◆『はじめての男の婚活マニュアル』
はじめての男の婚活マニュアル

はじめての男の婚活マニュアル

 

婚活を進める上では、当然ですが何十人という女性と会って、お話をしていく必要があります。この「会ってお話をする」というのが中々曲者で、自分が「良かれ」と思っているやり方が、実は悪手だったりします。

まずは、「自分のコミュニケーションの手法や服装のセンス、身だしなみなどが、女性から見て違和感のないものか」をセルフチェックする必要があります。

本書では、

  • 話題の選び方は何がふさわしいか
  • 女性と会う場所はどのような所が適当か
  • 身だしなみで気を付けるべき点は何か
  • 服のセンスはこういうところに配慮が必要

などの、基本的ではあるものの非常に大事なポイントを図でわかりやすく示しています。

また、「もし〇〇していたら、××というふうに改善していきましょう」と、Good・Badポイントを具体的に図示し、改善方法を丁寧に説明してあります。

婚活を本格的に始める前に、まずは本書を読んで、前準備を整えておくのがよいでしょう。

 婚活の大まかなフローを知る

◆『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」
31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる (ウィングス・コミックス)
 

著者の御手洗直子氏が、交際中だった男性と別れ、婚活サイトを通じてご主人と知り合うまでの経緯を描いたマンガです。

本書を通読すると、婚活を始めてから終わりまでの全体的なフローを簡単に把握できるとともに、婚活中に心が折れたときに慰めてくれる良き治療薬となります。

婚活業者の2分類ー自力型と他力型

ところで、婚活業者は「マッチングの方法」という分類からいうと2種類に分かれます。

1つは、「自力型」。プロフィールの登録や面会の手配などを全て自分でこなすタイプです。(本書では自力型で婚活が進められます)

もう1つは「他力型」。昔ながらの結婚相談所のイメージに近く、間に婚活業者の担当者が付いて、お相手の紹介や当方のスケジュール調整などをある程度代行してくれるサービスです。(私が利用したのはこちらのタイプです) 

本書を読むと、「自力型」で婚活をやるといかに非効率かつメンタルをすり減らすか、ということがよく分かります。

「自力型」の場合、毎日届く大量のメールの処理、デートをすっぽかされる、理由もなくいきなり音信不通になる…などの様々なタスクやトラブルに対し全て自分で向き合い、解決していく必要に迫られます。

「他力型」で婚活を進めた私でも、メンタル的に参ってしまう局面が何度もありましたが、婚活業者の担当者が自分に付き、色々と相談に乗ったり愚痴を聞いてくれたりしたことが非常に有難かったです。

という訳で、婚活を進める上では「他力型」を強くオススメします。

なお、前述の御手洗氏の婚活を、配偶者目線で描いた本がこちらです。

「大量に到来するメールに対し、自動的に変身するプログラムを作って対応した」というエピソードが印象的でした。

◆『31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる』

女性は婚活に際し何を考えているのかを知る 

「敵を知り己を知らば、百戦といえども危うからず」*1

と孫氏が言う通り、婚活における相手である女性が何を考えて婚活に臨んでいるのか?を知る(少なくとも知ろうとする)必要があります(=内在的論理の把握)。 

 そこで、私は本書を参考にしました。

◆『となりの婚活女子は、今日も迷走中!』
となりの婚活女子は、今日も迷走中!

となりの婚活女子は、今日も迷走中!

 

著者の大西氏は、結婚相談所で男女のマッチングを行うプロであり、本書で紹介されている事例は大西氏が実際に見聞きしたエピソードだそうです。本書では、主に女性目線から語られるエピソードが多いのですが、どの事例でもエグく、ドロドロした醜い人間模様を見せつけられます。それゆえ学びになることも多く、大変勉強になりました。

最後に

世の中に婚活本は数多あり、その全てに目を通したわけではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。

今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

*1:正確には、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず。彼を知らずして己を知るは一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に殆うし」

「まめちの本棚」今週の記事まとめ(4/17~4/23)

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こんにちは、まめちです。

今週中に書いた記事をまとめてご案内します。

今週も、1日1記事のペースでブログを更新しています。仕事で忙しい毎日ですが、ブログを書くのがいい気分転換になっています。今後もボチボチ続けていくつもりですので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

今週の記事は下記の通りです。並びは人気のある順番です。

 ◆Kindleで大幅値下げ中の、100円シリーズ本が秀逸なのでご紹介します。

mamechiblog.hatenablog.com

 ※なお、本セールは2017年4月23日現在終了しています。

東京都美術館で開催中!ブリューゲル「バベルの塔」展を観てきたよ

mamechiblog.hatenablog.com

※この関連ツイートが人気でした。

  ◆『ピープルウェア』にみる人間観~人は本質的に怠惰な存在か

mamechiblog.hatenablog.com

 ◆「●●活」はやらないに越したことはない?

mamechiblog.hatenablog.com

 ◆思い切って、1万円するキーボードを買ってみた。

mamechiblog.hatenablog.com

 ※こちらの関連記事もどうぞ。

 ◆ゲーミングマウスを導入してみた。

mamechiblog.hatenablog.com

 

 ◆「終戦の勅書」を観に行ったお話。

mamechiblog.hatenablog.com

 ◆青年将校と「純粋まっすぐ君」

mamechiblog.hatenablog.com

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

良い週末をお過ごしください。

ゲーミングマウスを導入してみた。

こんにちは、まめちです。

先日キーボードを交換したのに続き、マウスも買い換えました。

今回購入したのは、ロジクールのゲーミングマウス「G300S」です。

LOGICOOL オプティカル ゲーミングマウス G300s

LOGICOOL オプティカル ゲーミングマウス G300s

 

今まで「有線式マウスはコードが鬱陶しい」という理由で、ワイヤレスマウスを使っていたのですが、ワイヤレスマウスは「電池を内蔵する分、重くなる」という欠点があるんですよね。 また、ワイヤレスマウスはポインタの精度がいま一つなのもストレスフルでした。

今回キーボードも買い換えたことだし…ということで、マウスも見直すことにしたわけです。

友人の薦めもあり、通常のオフィスユースなデザインのマウスではなく、ゲーミングマウスを買ってみました。

感想

買って正解でした!

利点を箇条書きにすると、こんな感じです。

  • マウスが軽くなったので、手首が疲れなくなった
  • ポインタの位置合わせが正確になった
  • ブラウザの「進む」「戻る」を人差し指一本で操作できるようになった

マウスパッドもついでに買いましたが、こちらもいい買い物になりました。

Logicool ロジクール G240t クロス ゲーミング マウスパッド
 

 マウスパッドの導入により、

  • 非常にスムースにマウスを操作できるようになったこと
  • 適度な柔らかさが手首に心地よいこと

という利点が追加され、キーボードと相まって非常に快適なPC環境が構築できました。

マウスとマウスパッド、2つ合わせて約5,000円と、リーズナブルな価格でいい投資ができたと思います。

皆さんも、自分に合うマウスやキーボードを色々検討してみてはいかがでしょう。きっと期待以上の満足度が得られると思います。

◆関連記事

mamechiblog.hatenablog.com

 

今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

『ピープルウェア』にみる人間観~人は本質的に怠惰な存在か

こんにちは、まめちです。

今日は『ピープルウェア』という本の話をします。

◆トム・デマルコ、ティモシー・リスター『ピープルウェア』 

ピープルウエア 第3版

ピープルウエア 第3版

 

最近、1週間に1章くらいのペースで、女子会()で本書を輪読しています。

本書は、本来はプログラマやSEのプロジェクト・マネジメントのための本なのですが、ホワイトカラーの職業一般に共通する知見が多く、大変勉強になります。

そんな本書を読んでいて、ちょっと思ったことを書きます。

『ピープルウェア』の人間観

本書には、

「担当者をあれこれとせき立てて、働かせることはできても、創造的で、工夫に富み、思慮深い仕事はさせられない」(P8)

 

「(部下を)信頼して仕事につけたからには、その人から自分(管理者)を守る手段を講じる必要はない。すべての部下は信頼できる仕事をしているのだ。信頼できず自主性を与えられないような人は、管理者の役には立たない」(P187)

 …などの記述があり、

「人間は、特段管理をしなくても、自発的に、誠実に職務を果たそうとする。それが人間の天分である」

という著者の人間観を見て取ることができます。人間の自由を尊重した、性善説的な人間観といえるでしょう。

一方で、『証券会社の「儲け」の構造』というテキストがあります。

 ◆三田哉『証券会社の「儲け」の構造』

証券会社の「儲け」の構造

証券会社の「儲け」の構造

 

 本書は、本来は証券会社が手掛けるビジネス(のほんの一部)を解説した書物なのですが、たまに描かれる証券会社の職場の雰囲気の描写が非常に参考になります。なかでも、部下を「詰める」管理、すなわち絶え間なくプレッシャーを与えつづけ、会社が示すノルマを達成するように仕向ける管理手法を導入している背景を説明しています。

それは、

「人間は安きに流れる生き物である。ゆえに、常に重圧を与え続けないと必ずサボる」

というものです。この考え方は、『ピープルウェア』の推奨する「自由主義的・性善説的な人間観」と対極をなす権威主義的・性悪説的人間観」といえるでしょう。

性善説vs性悪説

部下の管理手法として、優れているのはどちらでしょうか?

これは組織の形態やカルチャーによって多種多様であり、正解の出ない論争なのかなという気がします。

営業の仕事もプログラマの仕事も経験したことのある私の経験からすると、『ピープルウェア』の推奨する自由主義性善説的な組織カルチャーのほうが望ましい気がしますが、

いざ管理する側にまわると、権威主義的・性悪説的人間観に基づいたマネジメントをするかもしれません。

ただ、「自分がされて嫌なことを人にするな」という自らの行動原則に照らすと、いつか部下を持った時は『ピープルウェア』的な、部下の自主性を最大限に尊重したマネジメントをしたいと思います。

◆関連文献:

 ◆トム・デマルコ他『アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン』

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

  • 作者: トム・デマルコ,ピーター・フルシュカ,ティム・リスター,スティーブ・マクメナミン,ジェームズ・ロバートソン,スザンヌ・ロバートソン,伊豆原弓
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2009/10/22
  • メディア: 単行本
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 ◆フレデリックブルックス『人月の神話』

人月の神話【新装版】

人月の神話【新装版】

 

 ◆マックス・ヴェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

 

 ◆関連ツイート

 今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

青年将校と「純粋まっすぐ君」

こんにちは。まめちです。

昨日「終戦詔書」と「日本のいちばん長い日」の話をしたので、それに関連して軽く書きます。

mamechiblog.hatenablog.com

『日本のいちばん長い日』では、終戦閣議決定を覆すため、また「終戦詔書」を録音したレコードを奪取するため、首相官邸や皇居などを襲撃する軍人の姿が描かれます。なかでも、ファナティックな純真さを背景に暴挙に及ぶ青年将校の姿が強く印象付けられます。

 本書における「青年将校の純粋さ」に対する著者の目線は冷ややかで、まるで世間知らずの若者を突き放すようです。

 漫画家の小林よしのり氏は、オウム真理教の教理を盲信し、反社会的行動を教理を根拠に正当化する若者のことを「純粋まっすぐ君」と評しましたが、一部の血気にはやる青年将校が採ったクーデターや玉音版の奪取という暴挙は、オウムの若者(古くは過激派学生)と似ています。

この「血気に任せて突っ走るあまり破滅的な最後を迎える若者」「そのような若者を『動機の純粋さ』から賞賛する態度」の期限は、江戸時代の陽明学に遡るそうです。

『動機さえ純粋であれば許される』という態度は、よく考えてみるときわめてはた迷惑かつ非合理的でありますが、こういう心情を賞賛するメンタリティは日本人の心のどこかに眠っている気がします。

今日はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考文献:

◆小島毅『近代日本の陽明学

近代日本の陽明学 (講談社選書メチエ)

近代日本の陽明学 (講談社選書メチエ)

 

 ◆山本直樹『レッド 1969~1972』